ウォルマート、英アズダを英億万長者に売却 英市場はどうなる?

太田美和子(リテイルライター)
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アズダのロゴ
10月2日、ウォルマートは傘下の英国アズダを、億万長者と知られるイーサ兄弟と英国の投資会社TDRキャピタルに売却することで合意した
リテイルライター 太田美和子
リテイルライター 太田美和子

 10月2日、大きなニュースが飛び込んできた。ウォルマート(Walmart)が傘下の英アズダ(Asda)を、億万長者と知られるイーサ兄弟と英国の投資会社T D Rキャピタル( T D RCapital)に売却することで合意したのだ。イーサ兄弟とTDRキャピタルはアズダの大半の株式を取得する。

 ズバー・イーサとモーシン・イーサ兄弟は、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア(CVS)などを運営するEGグループ(EG Group)の創業者であり共同C E O(最高経営責任者)である。

 EGグループは2001年に1軒のガソリンスタンドからスタートし、合併を経て、現在では欧州と米国の計10カ国に、計6000カ所以上の「給油スペース」を展開する。

 給油スペースと表現したのにはわけがある。6000カ所の中には、小さなCVSを併設したガソリンスタンドもあるが、日本流にいえば道の駅やサービスエリアのようなものも多数含まれる。広さが1万5000㎡を超す「給油スペース」も珍しくない。そして、そこにはスパー(SPAR)などのCVS、そして、「ケンタッキーフライドチキン」や「サブウェイ」といったファストフード店が軒を連ねる。EGグループは、これらブランドとフランチャイズ契約を結んでいる。

 19年度のグループ売上高は

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