中国PPI、9月は前年比-2.1% CPIは前年比+1.7%

ロイター
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北京の小売業
10月15日、中国国家統計局が15日発表した9月の生産者物価指数(PPI)は、前年比2.1%低下し、8カ月連続の低下となった。北京で6月撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 15日 ロイター] – 中国国家統計局が15日発表した9月の生産者物価指数(PPI)は、前年比2.1%低下し、8カ月連続の低下となった。

ロイターがまとめたアナリスト予想は同1.8%低下だった。8月は、同2.0%低下だった。

また、9月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.7%上昇した。上昇率は過去19カ月で最低。予想は同1.8%上昇だった。8月は同2.4%上昇を記録していた。

アナリストによると、中国経済は新型コロナウイルス危機から着実に回復しているが、PPIの低下を受けて、デフレ懸念が再燃し、当局が追加の景気刺激策を打ち出す可能性がある。

中原銀行チーフエコノミスト、王軍氏は「PPIは改善傾向にあるにもかかわらず力強い回復が見られない。工業部門の需要が依然弱いことを示している。年内にプラスに戻る公算は小さい」と指摘した。

その上で「第4・四半期の景気回復は第3・四半期ほど強くない可能性がある」との見方を示した。

9月のPPIは前月比では0.1%上昇。8月は0.3%上昇だった。

統計局のデータによると、豚肉価格の伸びが一段と減速したことがCPIの上昇率を抑えた。

統計局高官は豚肉の生産が回復し、政府が国家備蓄からの冷凍豚肉の販売を増やしたことが前年比で価格鈍化につながったと分析した。

9月の豚肉価格は前年比25.5%上昇し、伸び率は8月の52.6%の半分となった。前月比では1.6%低下した。8月は1.2%の上昇だった。

変動の大きい食品・エネルギーを除いたCPIコア指数は前年比0.5%上昇。8月も0.5%上昇だった。

中国の李克強首相は12日、通年の経済目標を達成するには多大な努力が必要だと述べた。第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年比3.2%増だった。

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