ウォルマート、固定翼のドローンで宅配実験、半径80キロに配送可能

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ウォルマートの固定翼のドローン
医薬品など健康関連商品を運び、パラシュートで顧客宅の庭などに落下させる

 米ウォルマートは、新興企業のジップライン(Zipline、カリフォルニア州)と組んで、固定翼のドローンを使った宅配の実験を始める。固定翼のドローンは、回転翼の機体に比べて航続距離が長く、遠くまで商品を届けられる特徴がある。

 同社は9月9日、イスラエルのフライトレックス(Flytrex)と共同でドローンによる宅配サービスの実験をノースカロライナ州ファイエットビルで始めたと発表したばかり。フライトフレックスとの実験で使う機体は回転翼で、配送可能な距離は3.5マイル(約5.6キロメートル)先までだが、ジップラインの固定翼機は半径50マイル(約80キロメートル)のエリアに配送できる。搭載可能な荷物の重さは1.75キログラムまでとなっている。

 ジップラインは2016年にアフリカのルワンダで、ドローンによる医療物資のオンデマンド配送を始めた。これまでに20万個以上の医療物資を運んだ実績がある。搭載した荷物は、パラシュートで目的地に落下させる。

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