セインズベリー、順番待ちシステムの実験をスタート
英国スーパーマーケット(SM)大手のセインズベリー(Sainsbury’s)は、7月27日から8月半ばまでレジの行列に並ぶ必要のない新サービス「ユーファースト(ufirst)」を5店舗に導入する実験を行った。
仕組みはこうだ。顧客はスマートフォンに「ユーファースト」のアプリをダウンロードする。店内での買物が終わったら、アプリを開いて順番待ちの登録をすると、レジ待ちの順番が画面に表示される。自分の順番が来るまで実際の列に並ぶことなく、店内の別のスペースなどで待つことができるのが利点だ。
新型コロナウイルスの感染防止策として、小売店の多くは一定の距離を空けてレジに並ぶようにお客に要請している。それでも感染しないよう注意を払いながら列に並ぶことは、買物客にとってストレスになっている。新しい技術を活用し、顧客のストレスを軽減して便利に安心して買物してもらうことが同アプリの導入の目標だ。また、各店舗の来店客の流れがスムーズになり、混雑をコントロールしやすくすることも導入の目標の1つだ。
これらの目標達成に有効な技術であることが実験から明らかになれば、この新システムを広く導入したいとセインズベリーは考えている。「当社は、テクノロジーによって顧客の暮らしをより便利にしたいと考えている。実験終了直後からユーファーストに関する感想や意見を顧客と従業員から聞き取るつもりだ」とECディレクターのナイジェル・ブラント氏は語った。
また、同社は安全にスピーディに買物できるよう、「スマートショップ・モバイル・ペイ(SmartShop Mobile Pay)」の導入を急ぐ。これは、スマートフォンにダウンロードしたアプリで買物客が自分自身で購入商品をスキャンし、レジで精算することなく決済を済ませられる仕組みで、現在、同社の小型フォーマット「セインズベリー・ローカル(Sainsbury’sLocal)」75店舗で導入が完了している。非接触で買物を済ませられるこの仕組みを今後も1週間に数十店舗ずつ導入する計画だ。
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