米CB消費者信頼感、7月は92.6に低下 予想下回る

ロイター
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米ペンシルベニア州のスーパーで買い物をする人
コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した7月の米消費者信頼感指数は92.6と、前月の98.3(上方改定)から低下した。ペンシルベニア州ブラッドフォードで20日撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[28日 ロイター] – コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した7月の米消費者信頼感指数は92.6と、前月の98.3(上方改定)から低下した。米全土で新型コロナウイルス感染者が急増していることを受け、米経済の回復が脅かされている。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は94.5だった。

CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「ミシガン州、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州で大幅な低下が見られた。新型コロナ感染者が再び急増している結果であることは疑いようがない」と指摘。「今後、経済や労働市場の短期的な見通しに対する楽観的な見方は後退し、消費者の財政面を巡る見通しも抑制され続けるだろう」と述べた。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルビラ・ファロキ氏は「感染者増加が経済再開の歯止めや後退につながっており、センチメントの重しになっていることは疑いようがない」と指摘。「消費者は雇用や収入の見通しについても懸念している。より完全な経済再開につながるウイルスの封じ込めがなければ、信頼感関連指標は今後も圧迫され続けるだろう」と語った。

現況指数は94.2と前月の86.7(上方改定)から上昇した一方、期待指数は91.5と前月の106.1(上方改定)から低下。期待指数の低下幅は3月以来の大きさだった。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフ金融エコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「現況指数は上昇したが、米経済が前向きな勢いを取り戻せなければ、近いうちに現況指数が幾分低下する可能性は高い」とした。

職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きの差は1.3と、前月のマイナス2.8から改善した。この指標は米労働省が発表する雇用統計の失業率との相関性が高い。昨年8月には38.3を付けていた。

所得が今後増加すると予想する向きは全体の15.1%で、前月とほぼ変わらず。一方、所得の減少を見込む向きは15.0%と、前月の14.1%から上昇した。

1年先のインフレ期待は6.1%。前月は6.6%(下方改定)だった。

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