仏LVMH、第2四半期はコロナ禍で痛手 6月は特に中国で回復

ロイター
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高級ブランド世界最大手の仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は27日、第2・四半期決算は新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)などの措置で影響を受けたものの、6月は販売の勢いが上向き、特に中国で目覚ましく回復したとした。パリで1月撮影(2020年 ロイター/Christian Hartmann)

[パリ/ミラノ 27日 ロイター] – 高級ブランド世界最大手の仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は27日、第2・四半期決算は新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)などの措置で影響を受けたものの、6月は販売の勢いが上向き、特に中国で目覚ましく回復したとした。

4─6月期の売上高(為替相場と企業買収などの影響を除く)は78億ユーロ(92億ドル)と、38%減少。ただUBSは39%減を予想しており、一部アナリストの見通しほど悪化しなかった。

アジア地域の既存店売上高は13%減と、前四半期の32%減から改善。日本以外で販売の勢いが回復した。

ただ、空港内の免税品店のほか、観光客を主な顧客としているミラノやパリなどの店舗は新型ウイルス感染拡大に伴う渡航制限の影響をなお受けている。ギオニー最高財務責任者(CFO)は、旅行に関連した小売部門は向こう数四半期は苦境から脱却できないと予想。中国についても、ほぼゼロになっている海外旅行先での消費が国内消費で相殺されることはないとの見方を示した。

米宝飾品大手ティファニーの買収計画についてギオニーCFOは、新型ウイルス感染拡大を受け独占禁止当局による承認が遅延していると明らかにし、いつ承認が得られるかは分からないとした。ただティファニー買収の方針に変わりはないと述べた。

1─6月の既存事業による利益は16億7000万ユーロと、前年同期から68%減少した。

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