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米GMが商用EVバンの開発進める、テスラに先手

リビアン社が開発したアマゾン向けの配達用EVバン
米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が商用エレクトリックバンの開発を進めていることが分かった。写真はリビアン社が開発したアマゾン向けの配達用EVバン。2019年11月撮影。リビアン提供(2020年 ロイター)

[デトロイト 4日 ロイター] – 米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が商用エレクトリックバンの開発を進めていることが分かった。事情に詳しい関係筋5人がロイターに明らかにした。

アマゾン・ドット・コムや宅配便大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)といった顧客を含む電気自動車(EV)のこのセグメントを巡っては、複数の自動車メーカーが参入を計画している。有望なセグメントとなっているものの、EV大手テスラはまだ取り組んでいない。

GMのEVバン開発計画がこれまでに報じられたことはない。GMはEVバンの開発を確認しなかったものの、これまでにはセダンやトラック、クロスオーバーを含む少なくとも20の新EVを2023年までに導入する計画を明らかにしている。

GMなどのこうした計画に詳しいサプライヤーがロイターに明らかにしたところによると、トラックや商用車で利益を上げている米自動車大手3社は「(コンシューマー向けの乗用車のように)テスラに可能性を残しておきたくない」との考えが強い。

関係筋によると、GMのEVバンのコードネームは「BV1」で、2021年終盤に生産を開始する予定。EVのピックアップやSUV(スポーツタイプ多目的車)と一部部品を共有化するとみられている。デトロイト・ハムトラック工場でEVトラックと並行して組み立てられる見込み。

GMは発表文で「EVのあらゆる将来にコミットしており、成功に向けてマルチセグメント、拡張可能な戦略を進めている。現時点でエレクトリック商用車について何ら発表することはない」とした。