米アマゾン・ドット・コムは6月3日、航空貨物機12機をエア・トランスポート・サービス・グループ(オハイオ州)から新たにリースすると発表した。アマゾンは米国内での貨物空輸用に70機の航空機をすでに保有しており、同社の航空貨物部門が運用する専用機は80機を超えることになる。
新たにリースするのは「ボーイング767-300」で、12機のうち1機は5月から運航を開始、残りの11機は2021年に納入される。アマゾンでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でEC(インターネット通販)の利用者が急増しており、航空貨物部門アマゾン・エアの空輸能力を増強することで、需要の増加に対応する。
アマゾンは2016年にアマゾン・エアを発足。地上の航空貨物施設も順次拡充しており、今年5月にはテキサス州オースチンの空港に航空貨物の取り扱い拠点を開設。今夏にフロリダ州レークランド、21年にはカリフォルニア州サンバーナーディーノとケンタッキー州北部にある各空港に航空貨物の地域ハブを開設する予定だ。