J&J、米・加でタルク使ったベビーパウダー販売中止へ

ロイター
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ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のロゴ
5月19日、米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、米国とカナダでタルク(滑石)を原料とするベビーパウダーの販売を中止すると発表した。新型コロナウイルス流行に伴う製品ポートフォリオ見直しの一環だとした。写真は同社のロゴ。ニューヨークで2019年9月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[19日 ロイター] – 米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は19日、米国とカナダでタルク(滑石)を原料とするベビーパウダーの販売を中止すると発表した。新型コロナウイルス流行に伴う製品ポートフォリオ見直しの一環だとした。

J&Jは今後数カ月かけてベビーパウダーの販売を縮小していくが、小売店はすでにある在庫の販売を続けるという。

ベビーパウダーなど、タルクを原料とする同社製品に発がん性のあるアスベストが混入していたとして、消費者が起こした裁判は1万6000件を超える。

J&Jは昨年10月、米食品医薬品局(FDA)が先に検査し、微量のアスベストが検出されていたベビーパウダーのボトルについて、第三者の研究所2カ所が新たに15の検査を実施したところ、アスベストは検出されなかったと発表した。

J&Jは19日の声明で「タルクを原料とする当社のベビーパウダーの北米地域における需要は、主に消費者の習慣の変化によって減っており、同製品の安全性を巡る誤った情報や相次ぐ訴訟も需要の減少を助長している」と明らかにした。

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