米スプラウツ、1〜3月期の既存店売上高は10.6%増、純利益は62.8%増

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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米スプラウツの外観
有機・自然食品を中心としたスーパーマーケットを344店舗展開している

 米自然食品スーパー大手のスプラウツ・ファーマーズ・マーケットが発表した2020年1〜3月期の業績は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う食品買いだめ需要の増加で大幅な増収増益となった。

 売上高は前年同期比16.5%増の16億4653万ドル(約1760億円)、営業利益は60.4%増の1億2758万ドル、純利益は62.8%増の9181万ドルだった。

 新型コロナの影響で2月後半から売り上げが顕著に増え、既存店売上高は10.6%増と2ケタの伸びとなった。同社では、新型コロナの影響が既存店売上高を9.6%押し上げたと推測している。

 既存店売上高の増加に加えて、粗利益率が1.8ポイント改善して36.1%となったことが大幅な増益につながった。買いだめ需要の増加で販促を抑制したこと、廃棄ロスが減少したことなどが粗利益率改善の要因となった。

 同社は自然食品や有機食品などを中心に販売しており、他のスーパーマーケットやディスカウントストアなどと仕入れで競合することが少なく、在庫をきちんと確保できた。これが、販売機会ロスの減少につながった。

 また、同社は店頭受け取り型のネットスーパーを全344店舗に広げた。ネットスーパーの売上構成比はまだ4%ほどだが、前年同期に比べて10倍強に増加した。

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