米スーパーマーケットのH-E-B(テキサス州サンアントニオ)は、注文を受けてから2時間以内に商品を宅配するサービス「エクスプレスデリバリー」を始めた。買い物代行サービス子会社のフェイバーデリバリー(Fabor Delivery)が、テキサス州在住の会員を対象に商品を届ける。
テキサス州とメキシコで約400店舗を展開するH-E-Bは、注文を受けた商品を店舗で引き渡す「H-E-Bカーブサイド」と利用者の自宅まで届ける「ホームデリバリー」の2種類のネットスーパーサービスを展開しているが、新たにエクスプレスデリバリーが加わる。
フェイバーデリバリーのウェブサイトか専用モバイルアプリで商品を注文すると、「ランナー」と呼ばれるフェイバーの買い物代行スタッフがH-E-Bの店舗で商品を購入し、利用者に宅配する。配達料は9.95ドルで、そのほかランナーへのチップとして10ドルが必要。当面の間は、配達料を4.98ドルに引き下げる。
エクスプレスデリバリーの対象商品は生鮮品や日配品、加工食品、アルコール飲料、日用品などで、一度に注文できるのは25品まで。新型コロナウイルスの感染防止のために、商品は利用者宅の玄関先などに置く。
フェイバーデリバリーは2013年創業のベンチャー企業で、19年5月にH-E-Bが買収した。