[15日 ロイター] – 米百貨店大手JCペニーは15日、規制当局への提出資料で、1200万ドルに上る長期社債利払いを見送ると発表した。同社についてロイターは前日に、連邦破産法の適用申請を検討していると報じていた。
資料によると、2036年償還の優先社債について、15日が期限の利払いを見送る。ただ、債務不履行(デフォルト)と認定されるまでは30日の猶予があるという。
同社はネット通販やディスカウント店との競争激化でもともと業績が悪化していたが、新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかけた。最近、850店舗の閉鎖と一部従業員の一時帰休を余儀なくされた。
関係者によると、同社は持続が難しい財務状況を改善し、多額の年利払いを含め、支払い期日が近づいている債務返済に向けた資金を残しておくことを狙い、ひとつの方法として連邦破産法の適用申請を探っているという。