[パリ/ベルリン 1日 ロイター] – 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ傘下の料理宅配ウーバーイーツや、同様の事業をドイツを拠点にオンライン展開するデリバリー・ヒーローは、食料雑貨配達に事業を広げている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限などで、在宅を強いられる顧客に対応する。
ウーバーイーツは1日、フランスのスーパーマーケット大手カルフールと提携し、パリでこうした配達を新しく始めるほか、スペインとブラジルでも同様の計画があると発表した。
フランスでは6日からパリと周辺地域の店舗約15カ所の店舗で始め、その後全国に拡大する。ユーザーはウーバーイーツのアプリでもウェブサイトでも注文できる。
午前11時から午後11時までは電話でも受け付ける。衛生用品や清掃用品も注文できる。配達時間は平均30分以内を想定。カルフールへの商品注文に限り、4月いっぱいは配送料を無料にするという。
スーパーマーケット業界はアマゾン・ドット・コムなどのネット通販と競争が激化しており、カルフールも新型コロナ危機前からすでに対応を迫られていた。
一方、ヒーローは自社の倉庫スペースや運転手のネットワークを活用する。40カ国以上で50カ所以上の拠点を用意し、食品雑貨を配達する。配達時間は20分未満を想定。
同社はすでに台湾やクウェートなどでのサービスでカルフールと提携しているほか、スウェーデンでICA、アルゼンチンでウォルマートといった、他のスーパー大手とも提携している。