米スーパーマーケット最大手のクローガーは3月21日、店舗や食品加工センター、物流センターなどで働く時間給従業員に臨時ボーナスを支給すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国では、食品や日用品などの販売を続ける小売業の間で従業員の待遇改善に向けた動きが広がっている。
クローガーは4月3日付けで、フルタイム従業員に1人当たり300ドル、パートタイム従業員に150ドルの臨時ボーナスを支給する。金額はウォルマートが19日に発表した臨時ボーナスと同額だ。
また、クローガーは同日、新型コロナ感染者や隔離者だけでなく、自宅で自主隔離する場合や新型コロナ感染が疑われる症状が出た場合にも、最長2週間の有給休暇を取得できるようにすると発表した。
一方、ディスカウントストア大手のターゲットは20日、店舗と物流センターで働く従業員の時給を2ドル引き上げると発表した。時給引き上げは一時的な措置だが、少なくとも5月2日まで続ける。加えて、65歳以上の高齢者や妊娠中あるいは持病のある従業員は最長で30日間の有休取得を認める。