米ショッピングセンター(SC)開発・運営大手のサイモン・プロパティー・グループは3月18日午後7時、米国に保有する全SCを一時閉鎖した。新型コロナウイルスの感染拡大に対応する措置で、閉鎖は29日まで続ける。
同社は米国内で約190、海外を含めて約230のSCを展開する世界大手。日本では三菱地所との合弁会社、三菱地所・サイモンを通じてアウトレットモール「プレミアム・アウトレット」を展開している。
同社のデイビッド・サイモン会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)は、連邦政府や州政府などと広く協議した結果、「買い物客や(SCに出店する)小売業者、従業員の健康と安全を最優先し、この措置を決断した」としている。
SCの核店舗として多数出店しているメイシーズやJ.C.ペニーなども、全店の営業休止を行っている。メイシーズは3月末まで、J.C.ペニーは4月1日まで営業休止を続ける予定。この間、メイシーズはEC(インターネット通販)サイトの営業は続けるが、J.C.ペニーはオフィスも全面閉鎖するためECサイトでの商品の受注も停止している。