[11日 ロイター] – 業界団体グローバルビジネストラベル協会(GBTA)は10日、新型コロナウイルス流行を受けて企業が出張計画を抑制する中、世界の業務渡航業界は約8200億ドルの減収に見舞われるとの見通しを示した。減収規模のほぼ半分は中国が占めるという。
GBTAの調査によると、アジアへの業務渡航が最も大きな打撃を受けており、企業の少なくとも4分の3が中国、香港、台湾といったアジア太平洋諸国・地域への出張計画をすべて、もしくは大半を取り消したり、延期したりしたと回答した。
2月時点の減収額予想は5600億ドルだった。
新型ウイルスまん延以降で業務渡航が95%落ち込んでいる中国は、出張による収入が4041億ドル減る見込み。欧州の減収額は1905億ドルになるとみられている。
GBTAによると、企業の支出によって最大の恩恵を受ける航空業界やホテル業界は売り上げにかなりの打撃を受けている。