米コストコ、消毒剤など品薄に 新型ウイルスで買いだめの動き

ロイター
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ハワイ州ホノルルのコストコ店
3月5日、米会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて消毒剤などを買いだめする動きが出ており、店頭では一部商品が品薄になっていると明らかにした。写真はハワイ州ホノルルのコストコ店舗。2月28日撮影(2020年 Duane Tanouye氏提供)

[5日 ロイター] – 米会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールは5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて消毒剤などを買いだめする動きが出ており、店頭では一部商品が品薄になっていると明らかにした。

ミネラルウォーターや保存食品、消毒用ウェットティッシュ、浄水器などの売り上げが伸び、商品を求める人の長い列ができているという。一部製品には購入制限を設けている。

リチャード・ガランティ最高経営責任者(CEO)は「商品の納品は毎日あるが、特定商品の需要が急増しており、追いついていない」と述べた。

コストコがこの日発表した第2・四半期(2月16日終了)決算は、会員数の増加やネット販売の好調を背景に、売上高と利益が共にアナリスト予想を上回った。売上高は390億7000万ドルと、前年同期の354億ドルから増加し、アナリスト予想の382億4000万ドルを上回った。

同社は、オンライン販売でウォルマートやアマゾン・ドット・コムを追撃するため関連サービスを拡充。その結果、オンライン販売の売上高は第2・四半期に28%と、大幅に増加した。

収益に大きく貢献している会員費収入も6.25%増の8億1600万ドルだった。

純利益は9億3100万ドル(1株当たり2.10ドル)で、前年同期の8億8900万ドル(同2.01ドル)から増加し、アナリストの1株当たり予想(2.06ドル)を上回った。

燃料費や為替変動の影響を除いたベースで、2月の既存店売上高は11.7%増加した。新型ウイルス関連の需要は、2月の既存店売上高を約3%押し上げたという。

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