[3日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムが、大都市近郊に小規模な配送センターの開設を行っている。当日配送の所要時間を短縮することが目的という。
同社は、アリゾナ州フェニックス、ペンシルベニア州フィラデルフィア、テキサス州ダラス、フロリダ州オーランドで当日配送の強化に乗り出した。競合他社の2日後無料配送に対抗し、有料会員サービス「アマゾンプライム」への顧客のつなぎ止めを図る。
生鮮食品などを最短1─2時間で配送する「プライムナウ」の取り扱い商品は現在2万点だが、主要都市周辺でこれを10万点超に拡大し、5時間以内に配送する計画。
現在、同社は都市部から遠く離れた場所に広大な敷地を確保し、膨大な在庫を保有しているが、新規に開設する配送センターはおよそ10分の1の広さになるという。
同社は、配送距離が短縮されれば二酸化炭素の排出削減にもつながる、としている。