英インターコンチネンタル、中国のホテル予約減少 新型肺炎で

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英ホテル大手インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは18日、1月終盤以降、中国で展開するホテルの客室予約に新型コロナウイルス感染拡大が影響が出ていると明らかにした。ニューヨーク証券取引所で昨年1月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[18日 ロイター] – 英ホテル大手インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)は18日、1月終盤以降、中国で展開するホテルの客室予約に新型コロナウイルス感染拡大が影響が出ていると明らかにした。

IHGはこれまでに、大中華圏で展開する470のホテルのうち160軒を閉鎖、もしくは一部閉鎖している。

キース・バー最高経営責任者(CEO)は、新型ウイルスによる中国本土事業への影響は月間500万ドル相当との試算を示した。

IHGはインターコンチネンタルやホリデイ・インなど、世界で約6000ホテルを展開する。大中華圏がグループ全体の利益に占める比率は10%未満という。

SARS(重症急性呼吸器症候群)危機のさなかだった2003年3─6月には、IHGのアジア太平洋地区の利用可能な客室当たりの収入(RevPAR)は27%落ち込んだ。

しかし、当時IHSが中国で運営していたホテルは40軒強と現在の10分の1程度だったため、今回の新型ウイルスによる業績への影響はSARS危機時よりも拡大する可能性がある。

同業ヒルトン・ワールドワイドもこれまでに中国で約150のホテルを閉鎖。第1・四半期の調整後コア利益が1000万─2000万ドル押し下げられる可能性があるとしている。

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