米ウーバー、インドの料理宅配事業をゾマトに売却

ロイター
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ウーバーイーツ
1月21日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」のインド事業を現地同業ゾマトに売却した。昨年9月撮影(2020年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[21日 ロイター] – 米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」のインド事業を現地同業ゾマトに売却した。全額株式交換で行われ、ウーバーは、中国のアント・フィナンシャルが出資するゾマトの株式9.99%を取得した。

ウーバーイーツのインド事業買収により、ゾマトは国内料理宅配市場で、中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が出資するスウィギーを抜き、シェアトップとなる見通し。

ゾマトは今月、中国アリババ傘下のアントから資金を調達しており、企業価値は30億ドル程度。同社によると、ウーバーイーツはインドから撤退し、提携するレストランや宅配会社、利用者には、ゾマトのサービスに移行するよう促す見通し。

ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「インドはウーバーにとって引き続き非常に重要な市場で、当社は現地の配車事業拡大に向けた投資を継続する」と表明した。

2019年第1・四半期─第3・四半期にウーバーイーツの世界での取扱高にインド事業が占めた割合は3%だったが、全体の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)ベースの赤字の4分の1以上がインドで発生した。

ウーバーイーツは今年に入って韓国市場からも撤退している。同社は、バングラデシュとスリランカでは事業を継続する方針を示した。

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