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米アマゾン、自動車向けサービスで攻勢 CESで構想披露へ

仏ボーブのアマゾンロゴ
1月6日、米アマゾン・ドット・コムは米ラスベガスで今週開催する世界最大級のデジタル技術見本市「CES」で、自動運転車やコネクテッドカー(つながる車)、電気自動車(EV)など次世代輸送分野で主導的地位を確立する構想を披露する。 幹部らが明らかにした。仏ボーブで2018年8月撮影(2020年 ロイター/Pascal Rossignol)

[6日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムは米ラスベガスで今週開催する世界最大級のデジタル技術見本市「CES」で、自動運転車やコネクテッドカー(つながる車)、電気自動車(EV)など次世代輸送分野で主導的地位を確立する構想を披露する。 幹部らが明らかにした。

同社傘下でクラウドを手掛けるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のオートモーティブ・プラクティス部門の企業向けサービス責任者、ジョン・アレン氏はロイターの電話インタビューで「当社は製造業やコネクテッドカーの領域に一段と事業の裾野を広げている」と指摘した。

CESでアマゾンは、パートナー企業である仮想現実(VR)技術の英ゼロライト(ZeroLight)、新興EVメーカーの米リビアン、カナダの通信機器大手ブラックベリー、ゲームソフト開発の米ユニティ・テクノロジーズなどと同じステージに立って新技術を公開する予定。

AWSの自動車向け技術担当幹部、ディーン・フィリップス氏は「顧客が一度にすべてを経験できるような形を作り上げようとしている」と説明。「顧客はAWSとアレクサ、アマゾン・ドット・コムを区別することはない。単にアマゾンと認識するだけだ」と述べた。

フィリップス氏によると、リビアンは今秋に生産を開始する予定の電動ピックアップトラック「R1T」などにアマゾンの人工知能(AI)「アレクサ」を搭載した車両を公表する。

リビアンは2021年にアマゾン向けの配送用電動バン10万台の納入を開始する見通しで、アマゾンによると、アレクサが全車両に搭載される。

フィリップス氏によると、ブラックベリーと米カルマ・オートモーティブはAWSを使ってEVに搭載する電池の性能を的確に把握する技術を公開する。電池の寿命を延ばすような運転方法を利用者が体得することを可能にするという。

アマゾンによると、「アレクサ、ガソリン代払って」と言えば1万1500カ所にあるエクソンモービルのガソリンスタンドでガソリンを購入できる新たな車内サービスも導入する計画。

また、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)向けの車内エンターテインメントの一環として、新たな動画ストリーミング用機器「Fire TV」も今年、投入する見通しだと明らかにした。