中国PPI、9月は前年比-1.2% 3年ぶりの大幅マイナス

2019/10/15 16:50
ロイター

TV工場の生産ラインで働く従業員
10月15日、中国国家統計局が発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前年比1.2%低下と、2016年7月以来の大幅なマイナスだった。写真はTV工場の生産ラインで働く従業員。深センで8月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[北京 15日 ロイター] – 中国国家統計局が発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前年比1.2%低下と、2016年7月以来の大幅なマイナスだった。ロイターがまとめたアナリスト予想に一致した。

国内製造業が需要減と対米通商摩擦の影響で冷え込むなか、中国政府が一段の景気刺激策を打ち出す可能性が高まった。

トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表し、15日に予定していた対中制裁関税引き上げを見送った。1年前から続いている米中貿易摩擦が多少緩和した格好だが、今後の見通しは暗いままだ。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、マーティン・リンジ・ラスムセン氏はノートで「需要サイドの圧力が引き続き抑制され、工場渡しのデフレーションが深化する中、われわれは引き続き、向こう数四半期でさらに政策が緩和されると見込んでいる」とした。

主に石油や原材料セクターで価格が低迷。ノムラのアナリストはPPIのデフレについて、内需低迷、エネルギー・原材料価格の下落、今年4月に適用された増値税率引き下げにより深化する可能性があると指摘した。

アナリストの一部は中国の今年の国内総生産(GDP)成長率が政府目標の6.0─6.5%を下回ると予想する。

14日発表の9月の中国貿易統計によると、9月1日に米国が新たな対中関税を発動したことを受け、輸出入ともに一段と減少した。

アナリストは、今月末に中国共産党の重要会議が開かれる見込みであることから、これまでよりも大規模な景気刺激策が打ち出されると予想している。

豚肉価格が引き続き急騰

9月の消費者物価指数(CPI)は前年比3%上昇。伸び率はアナリスト予想の2.9%を上回り、2013年10月以来の大きさだった。

食品や燃料を除くコアCPIは前年比1.5%上昇。

一方、食品価格は引き続き急騰し、11.2%上昇と、8月の10%から伸びが加速。豚コレラの影響で豚肉価格は69.3%上昇と、上昇率が8月の46.7%からさらに加速した。

多くのアナリストは豚肉価格が向こう数カ月で上昇トレンドをたどるとの見方を維持しているが、中国の金融政策決定に大きな影響を及ぼすとの見方は現時点でほとんど出ていない。

ノムラのアナリストは「豚肉価格のインフレは貨幣的な現象というよりも供給ショックによって引き起こされたものであり、豚肉価格主導のCPIインフレが中国人民銀行(中央銀行)の金融政策スタンスに大きな影響をもたらすとは考えていない」とした。

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