[ワシントン 13日 ロイター] – 米労働省が13日公表した8月の輸入物価指数は前月比0.5%低下した。石油製品と食品の値下がりが全体水準を押し下げた。輸入物価がしばらく抑制されることを示唆した。市場予想は0.4%下落だった。
7月の輸入物価は当初発表の0.2%上昇から0.1%上昇へ改定された。
8月の前年同月比は2.0%下落。前月は1.9%低下していた。
8月はコア消費者物価指数(CPI)が加速したものの、物価上昇が緩やかなペースにとどまることを示唆する。米中貿易摩擦の打撃を和らげるために米連邦準備理事会(FRB)が一段と利下げする材料となる可能性がある。
金融市場はFRBが17─18日の会合で利下げすることを完全に織り込んでいる。大半のエコノミストはFRBが10月と12月も利下げするとみている。FRBは7月に2008年以来初めて利下げした。
輸入物価は関税を含まない。
8月は燃料・潤滑油が4.3%低下した。前月は0.7%上昇していた。石油製品は4.8%低下。前月は0.9%上昇していた。食品は0.3%低下し、4カ月連続で値下がりした。
燃油と食品を除くコア輸入物価は前月から横ばいだった。7月は0.1%上昇していた。8月の前年同月比は1.1%低下だった。
資本財は2カ月連続で横ばい。自動車・同部品は0.1%上昇した。自動車を除く消費財は0.1%上昇した。
中国からの輸入物価は0.1%低下した。前月は0.2%低下していた。8月の前年同月比は1.6%低下だった。
輸出物価は0.6%低下。前月は0.2%上昇していた。8月の前年同月比は1.4%低下。前月は0.9%低下していた。