[ワシントン 15日 ロイター] – 米商務省が15日発表した6月の企業在庫は前月比変わらずとなり、ロイターのエコノミスト予想(0.1%増)を下回った。小売在庫が落ち込んだ。
5月は0.3%増加していた。
6月は小売在庫が0.3%減。自動車在庫は0.5%減。国内総生産(GDP)算出に用いられる自動車を除く小売在庫は0.1%減だった。
米商務省が前月発表した第2・四半期の実質GDP速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比2.1%増。在庫はGDPを0.86%ポイント押し下げる方向に働いた。
ただエコノミストは、6月の建設支出と卸売在庫が前月のGDP速報値算出時の想定を下回ったため、第2・四半期のGDP成長率は下方改定が見込まれるという。
6月の卸売在庫は変わらず。製造業在庫は0.2%増だった。
第2・四半期の個人消費増加を受け在庫の積み上がりは鈍化。また米中貿易摩擦を背景とする経済見通しへの懸念も企業の慎重な在庫管理につながっている。
企業売上高は0.1%増。前月は0.1%減だった。6月の売り上げペースで在庫を使い切るのに必要な期間は1.39カ月で、5月の1.40カ月から低下した。