[ベルリン 8日 ロイター] – 独スポーツ用品大手アディダスが発表した第2・四半期決算は、売上高が予想を下回った。ただ、欧州の販売減少に歯止めがかかり、苦戦が続いていた「リーボック」ブランドも回復しており、下半期の売上高が上向くとの見通しは据え置いた。
市場では業績予想の上方修正に対する期待が浮上していたため、アディダス株は0624GMT(日本時間午後3時24分)現在、3.5%値下がりしている。
第2・四半期の売上高は、為替レート調整後で4%増の55億1000万ユーロ(61億8000万ドル)。市場予想の平均の55億4000万ユーロをわずかに下回った。サッカー部門が、W杯開催から1年を経て大幅に落ち込んだ。
同社は下半期の売上高は上向くと予想。通期の売上高が為替レート調整後で5─8%増、継続事業の純利益が18億8000万─19億5000万ユーロになるとの予測を据え置いた。
第2・四半期の継続事業の純利益は10%増の4億6200万ユーロ。電子商取引部門が37%の増収となったことが寄与した。オンライン販売は卸売りよりも利益率が高い。
リーボックの売上高は3%増。北米と新興国が好調だった。
欧州の連結売上高は横ばい。第1・四半期は3%減少していた。