[北京 28日 ロイター] – 中国国家外為管理局(SAFE)は28日公表した報告書で、外貨準備の多様化を着実かつ慎重に進めていく方針を打ち出した。
報告書では初めて外貨準備の構成が明らかにされ、2014年時点のドル建て資産の比率が58%と、1995年の79%から低下した。ただ最新の外貨準備に関する正確な内容はなお国家機密とみなされているもようで、14年以降のデータは公開されていない。
SAFEによると、05─14年の外貨準備の年間リターンは3.68%で、今後中長期的な外貨資産への資金配分を強化する考えだ。
中国が金準備を増やしているかどうか聞かれたSAFEの広報担当者は、中国は長期的かつ戦略的な判断に基づいて保有資産をダイナミックに調整しているとだけ答えた。
中国の外貨準備高は世界最大規模。人民銀行(中央銀行)のデータでは、6月に182億3000万ドル増えて3兆1190億ドルに達している。