米スーパーマーケット最大手のクローガーは7月18日、データ分析子会社の84.51°を通じて、消費財メーカー向けに新たなブランド分析ツール「STRATUM(ストレイタム)」の提供を始めたと発表した。
クローガーの店舗とEC(インターネット通販)サイトにおける消費者の購買行動データなどに基づき、消費財メーカーが自社ブランドの分析に多角的に利用できるツールとなっている。STRATUMは米国の全世帯の約半分に当たる6000万世帯の購買行動データをカバーするという。
消費財メーカーはSTRATUMを活用することで、自社ブランドの販売動向分析、人口動態と購買行動に基づく顧客セグメント分析、レシート単位での関連購買分析、新商品の購買比率分析、店舗とECでの売れ行き比較、販促効果分析、価格分析などを行うことができる。
84.51°はSTRATUMをサブスクリプション(定額課金)型のサービスとして消費財メーカーに提供。クローガーもプライベートブランドの分析に使う。
クローガーは小売事業以外の収益を高めていく方針で、2019年1月にはマイクロソフトのクラウド基盤「Azure(アジュール)」を使って、小売業向け業務アプリケーションを提供する「リテール・アズ・ア・サービス(RaaS)」事業を始めると発表した。