[北京 15日 ロイター] – 中国国家統計局が15日に発表した1─6月の不動産投資は前年同期比10.9%増加し、11.2%増だった1─5月から伸びが鈍化した。
伸び率は2018年以来の低水準に落ち込んだ。18年は1─12月に9.5%増加していた。
1─6月の不動産販売(床面積ベース)は前年比1.8%減少した。1─5月は同1.6%減だった。
不動産投資は中国経済の成長の主なけん引役で、中国経済が全般に低迷する中、これまでのところ数少ない明るいセクターの1つ。景気浮揚に向けて一部の地方政府が住宅購入規制を緩和したことや、中央政府が銀行に貸し出し増やローン金利引き下げを求めたことから、中国の不動産市場は最近、回復の動きをみせている。
ただ、中国の不動産市況は地域によって差が大きい。全体の経済成長が鈍化し、大半の都市では当局の不動産市場抑制策が今後も維持される見込みであることから、一部のアナリストは、市場の回復は続かない可能性があると指摘している。