5月20日~22日の3日間にわたり、中国・上海市にて世界最大級の化粧品展示会「CHINA BEAUTY EXPO 2019」が開催された。今年で24回目となる同展示会には、40カ国以上から3500上の企業・団体が出展。開催期間中に50万人以上が来場した。ChairmanのJingmin Sang氏とExecutive Vice Chairman & Secretary-generalのYing Sang氏に「CHINA BEAUTY EXPO」(以下、CBE)の概要と中国化粧品市場のトレンド、今後の展望について聞いた。
300を超える日本企業が参加
――「CBE」の概要について教えてください。
世界最大規級の化粧品展示会であるCBEは今回で24回目の開催となりました。CBE2019は来場者数が50万人を超え、各企業・団体の展示ブースはもちろん、会場内で開催された100以上のイベントやフォーラムが好評でした。
――今回のCBEが従来と大きく違う点はありますか。
2019年は10の主要テーマの展示を追加し、原材料、パッケージ、輸入商品、新しい小売業のビジネスモデル等を紹介しました。日本や欧米の化粧品、さらにハイエンドな商品も展示しています。
日本からの出展企業も増えており、今年は300を超える企業が参加しました。
海外企業が中国での化粧品販売を強化するために、ブランドマッチングの会議も実施しています。
CBEでは「WeChat」によるミニプログラムを開発し、展示期間以外でもさまざまな情報にアクセスできる機能を提供しています。
――中国の化粧品市場のトレンドについて教えてください。
中国の化粧品業界は大きく変化しており、特にソーシャルメディアやオンラインショッピング等のインターネット技術の進化により、新たな美容の世界を形成しています。
2018年は輸入関税の引き下げがあり、輸入化粧品市場が急激に成長しました。2019年もこの流れが続いており、中国における輸入化粧品への期待がより高まっています。
日本の化粧品は拡大の余地あり
――次回のCBEの概要を教えてください。
第25回のCBEは2020年の5月19日~21日に開催いたします。2019年の成果をベースにして展示エリア、出展社数を増やし、中国の化粧品市場におけるビジネスチャンスを創出する国際的な展示会として強化していきます。
――日本からの出展者と来場者に向けてメッセージをお願いします。
CBE2019では3つの主要な展示会場で日本の化粧品ブランドを展示しました。その中で中国の代理店とのマッチングエリアを設置し、商談をサポートしました。
輸入商品を紹介するフォーラムやマッチメイキングを会場内で実施しており、中国での各地域対応や流通経路をどう構築するか等の詳細な情報提供も行っています。
中国の化粧品市場はデジタルを活用したコンテンツマーケティングが非常に重要になっています。CBE2019ではオンラインで影響力の高い有名人を50人以上招待し、WEBマーケティングでの拡散事例を紹介しました。どのようにして中国市場の数億人に影響を与えていくかの手法をぜひ会場で体験して頂きたいです。
日本の化粧品については、中国の消費者からの人気が高く今後も拡大の余地があります。是非日本の皆様もCBE2020の会場に足を運び、中国における化粧品市場の成長を体感して頂きたいです。
「CHINA BEAUTY EXPO」公式サイト https://www.chinabeautyexpo.com