[19日 ロイター] – 米アップルと家電量販大手ベスト・バイは19日、両社の提携契約を拡大し、ベスト・バイの米国内全店舗で技術者がスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を修理できるようになると発表した。
この契約により、アイフォーンの修理を行えるベスト・バイの店舗はこれまでの約225カ所から全店舗の992カ所に増える。加えて、ベスト・バイの「ギーク・スクワッド」と呼ばれる認定された技術者7600人が、アップルから直接供給される部品を使用して修理とサポートを担当する。
アップルは自社店舗でも修理を行うが、いくつかの州には直営店舗がない。同社によると、全米で現在修理を委託している外部業者の数は1800で3年前から3倍に増えており、国内顧客10人のうち8人は認定修理センターが車で20分以内の距離にあるという。
アップルは、アイフォーンの純正部品を独立系の修理業者に使わせないことで端末の修理を困難にしていると主張するグループから批判を浴びている。同社はまた、一部の州でメーカーに修理に必要な部品と情報の提供を義務付ける「修理する権利に関する法案」に反対するロビー活動を展開している。
アップル幹部はロイターに対し、修理の質を確保するよう努力していると語った。