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アングル:中国の「Z世代」、高級ブランド品の強力な購買層に

北京で2018年撮影
6月13日、コンサルタント会社のベインは、10代後半から20代前半の中国版「ジェネレーションZ(Z世代)」が高級ブランド品市場で強力な購買層になりつつあるとの見方を示した。北京で2018年撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

[パリ 13日 ロイター] – コンサルタント会社のベインは13日、海外の高級ブランド各社が中国人の旺盛な需要を取り込もうとする中、年齢が10代後半から20代前半にかけての中国版「ジェネレーションZ(Z世代)」がブランド品市場で強力な購買層になりつつあるとの見方を示した。

世界の高級ブランド品業界の売上高は中国の消費者の購入が3分の1超を占めており、米中貿易摩擦が続く中でも中国の消費者が売り上げの成長を支えている構図は変わっていない。

ベインはブランド品のハンドバッグ、衣料品、化粧品の世界売上高について今年の伸びを、為替変動の影響を除いたベースで前年比4─6%と予想。主に中国の需要拡大が業界の成長を支えるとの見方だ。昨年の実績も6%増だった。

だが米国を訪問する中国人旅行者は減少しており、中国政府は消費税や輸入関税の引き下げ措置で、中国人が海外でなく国内で買い物をするのを奨励しようとしている。そうした中で購買層の変化が進んでいる。

世界の超高級ブランドの企業によると、中国では平均購入者年齢が世界のどの国よりも若い傾向があるが、とりわけZ世代が急速に中心勢力となりつつある。ベインのパートナー、フェデリカ・ラバト氏は「彼らを注目すべきだ。巨大な購買層であり、衝動買いをしてくれる」と述べた。

同氏は、欧米のブランド各社はデジタルマーケッティングを活用したり、コンサート、期間限定型の店舗といった熱狂を演出するイベントを通じて、トレンドをつかまえていくことに腐心していると付け加えた。