[ブリュッセル 22日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のベステアー委員(競争政策担当)は22日、米グーグルの価格比較サービス「グーグルショッピング」にコンプライアンス(法令順守)違反は見られないと述べた。
グーグルショッピングを巡っては、同サービスが不当に優遇されているとして、EUが2年前に24億ユーロ(27億ドル)の制裁金を命令。その後、グーグルは競合サイトが検索ページの上位の広告スペースに入札できる措置を取っていた。
ベステアー委員は、ショッピングにおける検索要求の75%で、グーグルは少なくとも1社と競合する状況にあるほか、競合サイトの1つに掲載されている業者へのクリック数が全体の40%を占めると指摘。「これはコンプライアンスに違反している事例がないことを意味する。同時にわれわれは月次動向の監視を継続している」と述べた。
一方、価格比較サイトを手掛ける英ケルクーはベステアー委員の判断に反発。リチャード・ステーブルズ最高経営責任者(CEO)は「全体的に見て、グーグル以外の価格比較サービスにアクセスするユーザー数に大きな変化はない」と述べた。