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米クローガー、消費財ブランドの育成事業に着手、投資会社と合弁で

クローガー
クローガーは、小売業以外の新事業で収益力を高める狙い

 米スーパーマーケット最大手のクローガーは、消費財ブランドの育成事業に乗り出す。同社は5月14日、プライベートエクイティ(未公開株)投資会社の米リンゼー・ゴールドバーグと合弁会社「パールロック・パートナーズ(PearlRock Partners)」を設立すると発表した。

 消費財ブランドを開発する新興企業などに投資する。投資先の商品は全米約2800店舗のクローガーのネットワークを使って販売するほか、クローガーのデータ分析子会社が持つID-POSデータやマーケティングのノウハウなどを提供し、成長を支援する。

 合弁会社のパールロック・パートナーズは、投資先企業の株式公開や保有株売却によって収益を上げることを狙う。クローガーにとっては、自社で新たな消費者ブランドを育てることで、商品面で競合他店との差異化につなげる。

 今回の新規事業は成長プラン「リストック・クローガー」の一環として展開する。クローガーは今年1月、米マイクロソフトと提携し、インターネット経由で小売業向けにソフトウエアを提供する「RaaS」(リテール・アズ・ア・サービス)事業を始めると発表した。同社は、本業の小売業以外の新事業で収益力を高める狙いだ。