米アマゾンは5月7日、ニューヨークに「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を初出店した。これまではシアトルやサンフランシスコなど米西海岸を中心に出店してきたが、12店舗目にして初めて東海岸に進出した。
アマゾン・ゴーが出店したのは、世界貿易センタービルに近いショッピングモール「ブルックフィールド・プレース(Brookfield Place)」の2階で、店舗面積は約120平方メートル。
アマゾン・ゴーは、レジなしのコンビニエンスストア型店舗で、サンドイッチやミールキットなどの中食商品、飲料などを中心に販売する。専用アプリによる認証で入店し、客が商品バーコードを自分で読み取ると、退店時に専用アプリに登録したクレジットカードで自動決済される。
ただ、クレジットカードや銀行口座を持たない低所得者は利用できないため、キャッシュレス決済のみの店舗に対しては批判の声が高まっており、一部の自治体ではキャッシュレス店舗を規制する動きもある。
このため、ニューヨークのアマゾン・ゴーでは、現金決済も受け付ける。レジはないので、現金払いを希望する客は従業員を呼び、従業員が手持ちの端末で精算して、釣り銭を渡す。
アマゾンは2021年までにアマゾン・ゴーを最大で3000店舗することを計画しているとの報道もあるが、アマゾンは認めていない。