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米リフト、第1四半期売上高は予想上回る 19年が赤字ピークと予想

5月7日、米配車サービス大手リフトが発表した第1・四半期決算は、売上高が95%増加し、市場予想を上回った。ロサンゼルスで3月撮影(2019年 ロイター/Mike Blake)

[サンフランシスコ 7日 ロイター] – 米配車サービス大手リフトが7日発表した第1・四半期決算は、売上高が95%増加し、市場予想を上回った。純損益は約11億ドルの赤字となったが、同社は2019年が赤字のピークになるとの見通しを示した。

ブライアン・ロバーツ最高財務責任者(CFO)は「中核事業の強さは心強い。配車事業の黒字化に向けて明確な道筋が見える」と述べ、株価は引け後の取引で3%上昇した。

リフトの決算発表は3月末の上場以来初めて。

第1・四半期の純損失は11億4000万ドル(1株当たり48.53ドル)。前年同期は2億3430万ドル(同11.69ドル)だった。新規株式公開(IPO)を受けた株式報酬などが響いた。

売上高は需要増を背景に前年同期比95%増の7億7600万ドル。昨年第4・四半期からは16%増加した。リフィニティブによるアナリスト予想は7億3940万ドルだった。

第2・四半期の売上高見通しは8億─8億1000万ドルとし、予想の7億8310万ドルを上回った。ただ売上高の下限から算出した伸びは58%で、このところの成長率を大きく下回った。

第2・四半期の調整後EBITDA(利払い・税・償却前損益)は2億7000万─2億8000万ドルの赤字と予想。

通年の売上高については52─53%の伸びになるとの見通しを示した。

アトランティック・エクイティーズのアナリスト、ジェームズ・コードウェル氏は、リフトが引き続きライバルのウーバー・テクノロジーズからシェアを奪っていることを示唆する「かなり好調な」決算だと評価した。ただ、同社が示した見通しは「売上高の大幅な減速」を示唆するものだと警戒感も示した。

第1・四半期のアクティブ乗客数は2050万人と前年同期比46%増加。乗客1人当たりの売上高は同34%増の37.86ドルだった。

第1・四半期の総経費は200%超増加。ウーバーとの競争で販促を拡大したことが響いた。ただ、貢献利益率は35.4%から49.6%に改善した。

リフトはアルファベットの自動運転車部門ウェイモとの提携も発表し、アリゾナ州フェニックス周辺で10台の自動運転車を投入する計画を明らかにした。