[2日 ロイター] – 米国株式市場は前日までの上げが一服する中、ダウ平均株価が79ドル下落したほか、ナスダックは小幅高、S&P総合500種はほぼ横ばいで取引を終了した。ドラッグストアチェーン大手、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが急落し相場の重しとなった。この日発表された経済指標は景気減速懸念を和らげるには至らなかった。
ウォルグリーンは13%急落。2019年利益の伸び率見通しを引き下げたことが嫌気された。四半期決算も予想に届かなかった。
同社株を含むS&P500生活必需品株指数は0.8%安。他のドラッグストア株ではCVSヘルスが3.8%安。アメリソースバーゲン、カーディナル・ヘルスなども軟調だった。
一方、交流サイト大手フェイスブックは3.3%値上がりした。
経済指標では、2月の耐久財受注統計のうち民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.1%減と、市場予想の横ばいを下回った。コア資本財の出荷は横ばいだった。
前日発表されたISM製造業統計は底堅い内容だった。ジョン・ハンコック・インベストメンツ(ボストン)のキャピタルマーケッツ調査部部長、エミリー・ローランド氏は「経済指標に関してはまだ強弱まちまちの状況だ」と指摘した。
2週間後には企業の第1・四半期決算発表が始まるが、アナリストらは16年以来の減益を見込んでいる。エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、ケイト・ウォーン氏は「世界経済が景気後退(リセッション)に陥ることはないとみられているが、経済が成長するには企業収益の伸びが必要だ」と語った。
米デルタ航空の第1・四半期の利益見通しは、堅調なビジネス需要が追い風となり市場予想を上回った。同社株は6%急騰。ダウ・ジョーンズ米航空株指数は2.8%高。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.13対1の比率で上回った。ナスダックでは1.04対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は64億5000万株。直近20営業日の平均は74億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 26179.13 -79.29 -0.30 26213.55 26221.24 26122.31 <.DJI> 前営業日終値 26258.42 ナスダック総合 7848.69 +19.78 +0.25 7824.61 7854.92 7811.28 <.IXIC> 前営業日終値 7828.91 S&P総合500種 2867.24 +0.05 +0.00 2868.24 2872.90 2858.75 <.SPX> 前営業日終値 2867.19 ダウ輸送株20種 10625.54 -18.11 -0.17 <.DJT> ダウ公共株15種 775.44 +0.99 +0.13 <.DJU> フィラデルフィア半導体 1431.63 +1.39 +0.10 <.SOX> VIX指数 13.36 -0.04 -0.30 <.VIX> S&P一般消費財 911.54 -0.23 -0.03 <.SPLRCD> S&P素材 353.90 +1.42 +0.40 <.SPLRCM> S&P工業 645.05 -0.41 -0.06 <.SPLRCI> S&P主要消費財 574.01 -4.89 -0.84 <.SPLRCS> S&P金融 437.48 -0.05 -0.01 <.SPSY> S&P不動産 225.65 +1.92 +0.86 <.SPLRCR> S&Pエネルギー 492.66 -3.48 -0.70 <.SPNY> S&Pヘルスケア 1061.70 -2.54 -0.24 <.SPXHC> S&P通信サービス 160.61 +0.64 +0.40 <.SPLRCL> S&P情報技術 1321.39 +3.99 +0.30 <.SPLRCT> S&P公益事業 293.37 +0.32 +0.11 <.SPLRCU> NYSE出来高 7.79億株 <.AD.N> シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21545 + 75 大阪比 <0#NK:> シカゴ日経先物6月限 円建て 21525 + 55 大阪比 <0#NIY:>