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アマゾンなどがCESへの対面式参加見送り、オミクロン株巡る懸念で

2020年1月のCES会場
12月21日、米IT大手のアマゾン、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、ツイッター、ピンタレストは、1月に米ラスベガスで開催するデジタル見本市「CES」への対面式参加を見合わせるとそれぞれ発表した。写真は2020年1月のCES会場で撮影(2021年 ロイター/Steve Marcus)

[21日 ロイター] – 米IT大手のアマゾン、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、ツイッター、ピンタレストは21日、1月に米ラスベガスで開催するデジタル見本市「CES」への対面式参加を見合わせるとそれぞれ発表した。

新型コロナウイルスのオミクロン株感染への懸念が強まっていることを受けた。

アマゾンの広報担当者はロイター宛てのメールで、同社とドアホンを手掛ける子会社リングについて、「オミクロン株を巡る状況の急激な変化や不透明感」を理由に会場での参加を見送ると説明。

アマゾンとリングの参加見送りについては、ブルームバーグニュースが最初に報じていた。

メタはコロナを巡る懸念を踏まえた「十分慎重な対応と従業員への配慮」によりCESへの対面式参加は見送ると表明。

ツイッターはパネルディスカッションに担当者を参加させる計画だったが、取りやめたと明らかにした。メタ、ツイッターともに、バーチャル参加の機会を探っているとしている。

ピンタレストは当初、営業およびパートナー担当チームの会議スペースを過去の規模から縮小して設置する予定だったが、取りやめたと発表した。

見本市のスポンサーでもある米通信大手TモバイルUSも担当者の大半が参加せず、同社の最高経営責任者(CEO)の対面式、もしくはオンラインの基調講演は行わないと明らかにした。他の企業は見本市での大規模な対面イベントは計画していなかった。

Tモバイルは「CES主催者が来場者を守るために徹底した対策を取っていると確信しているが、今回の決定において当社の担当チームと参加者の安全を優先させる」と説明した。

CESの主催団体、米民生技術協会(CTA)は21日、同見本市を予定通り1月5─8日に開催することを確認。コロナ対策として参加者にワクチン接種証明の提示やマスク着用を求め、コロナ検査も提供するとした。

この他の企業では、クアルコム、ソニー、アルファベット傘下グーグルとウェイモが、新商品の披露や顧客との会議のための対面式参加の計画に変更はないとしている。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) は21日、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)が1月5日に登壇して電動ピックアップトラック「シルバラード」を発表し、同社の戦略について話す計画に変わりはないとした。

一方、半導体大手エヌビディアの幹部2人がオンラインで基調講演する予定で、同社のようにバーチャル形式の参加を元々計画していた企業も数社ある。