英小売業者、2019年以来初の値上げ=業界団体

ロイター
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英バーミンガムの商業施設で買い物をする人
12月1日、英小売協会(BRC)が発表した11月の小売店頭価格指数は前年同月比0.3%上昇と、2019年5月以来初めて上昇に転じた。写真は英バーミンガムで4月撮影(2021年 ロイター/Carl Recine)

[ロンドン 1日 ロイター] – 英小売協会(BRC)が1日発表した11月の小売店頭価格指数は前年同月比0.3%上昇と、2019年5月以来初めて上昇に転じた。

新型コロナウイルスの流行に伴う世界的な供給網の混乱や、人手不足、インフレを背景に小売業者が値上げに踏み切った。

BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は「人手不足や、コモディティー価格、輸送価格の上昇が、消費者物価に影響を及ぼしていることは非常に明らかだ」と述べた。

内訳では、食品価格が1.1%上昇。非食品価格も0.1%下落と、10月の1.0%下落から下落率が縮小した。調査は11月1─5日に実施した。

ディキンソン氏は、今後数カ月でインフレが加速すると予測。

BRCと共同でデータをまとめたニールセンIQの小売担当幹部マイク・ワトキンズ氏によると、全体の4割の世帯が生計費の上昇で家計が苦しくなったと感じている。

BRCの小売店頭価格指数は、イングランド銀行(英中央銀行)が重視する消費者物価指数(CPI)よりも対象品目が少ない。10月のCPI上昇率は前年同月比4.2%上昇と、10年ぶりの大幅な伸びを記録した。

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