盛り上がるインバウンド消費!24年の訪日外客数・消費額ともに大幅増
アフターコロナに入り人流が回復した環境下、円安の影響もあり2024年の訪日外客数はコロナ前の19年を上回り過去最高を記録した。
外国人観光客の増加に伴い、インバウンド消費も大幅な伸長が続いている。
買物消費額では中国が圧倒的
日本政府観光局によると2024年の年間訪日外客数は、過去最高だった19年を上回る、約3686万人となった。春秋の桜・紅葉シーズンや夏の学校休暇など、ピークシーズンを中心に各市場が単月での過去最高を更新。東アジア圏を中心に東南アジアや欧米圏、中東地域においても実数を増やしたことが、過去最高の更新につながったとみられている。
25年に入ってもこの勢いは続いており、25年2月の訪日外客数は325万人で前年同月比では16.9%増とこちらも過去最高となった。
国土交通省・観光庁によると、24年の訪日外国人の旅行消費額は前年の23年比で53.1%増、コロナ前の19年比では68.8%増の8兆1257億円となった。
国籍・地域別での訪日外国人旅行消費額を見てみると、中国が1兆7265億円と最も高く、台湾、韓国、アメリカ、香港と続いており、上位5カ国・地域で消費額全体の65.7%を占める。
費目別の訪日外国人旅行消費額の構成比【図表】をみると、「宿泊費」が2兆7331億円と全体の33.6%を占めており、次いで