経済産業省によると、2024年度(24年4月~25年3月)の食品卸業界の市場規模は対前年度比5.5%増の111兆2230億円だった。
国内の人流回復やインバウンドの増加により、外食・中食向け需要が伸びたほか、インフレによる販売単価上昇が影響し、市場規模は4年連続で拡大した。過去最高業績を更新した企業も多い中、マーケットシェアはどのように変化したのか。
日本アクセスが首位を堅持
食品卸の市場規模は、経済産業省が公表している「商業動態統計調査」の「農畜産物・水産物卸売業」「食料・飲料卸売業」の販売額を合計して算出している。24年度の「農畜産物・水産物卸売業」の年間販売額は、同8.5%増の44兆5720億円、「食料・飲料卸売業」の年間販売額は同3.5%増の66兆6510億円だった。
24年度の食品卸は、人流回復による外食産業の復調に加え、コロナ禍以降成長を続ける小売業との取引が堅調に進んだ。また、食品の値上げによる単価上昇も販売額増を後押しした。
食品卸上位10社による占有率は11.64%だった。上位3社は売上高2兆円超、
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この記事をさらに読むと、大手食品卸各社が、熾烈なシェア争いを続ける中で、どのように経営統合やリテールメディア事業への参入を進めているのかについて理解することができます。
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