経済正常化、インバウンドの好調などを追い風に、百貨店の業績が大復活を遂げている。2024年度決算では上位3社すべてが増収を果たし、百貨店の市場規模は4年連続の拡大となった。
ただ、都市部に店を構える大手の業績が好調に推移する一方、地方の百貨店は苦戦が続いており、明暗がくっきりと分かれている。この1年でマーケットシェアはどう変化したのか。
市場規模はコロナ前超え、免税売上は過去最高に
日本百貨店協会が発表した24年1~12月の全国百貨店売上高は、対前年比6.8%増の5兆7722億円と4年連続で前年を上回った。対19年比でも3.6%増とコロナ前の実績を超えている。円安を背景とした高額商品の好調、インバウンド需要の拡大により、金額ベースでは前年から3511億円増加。24年の免税総額売上高は、対前年比85.9%増の6487億円と過去最高額を更新している。
ただ、都市部の大手百貨店が好調である一方で、地方を本拠とする中小百貨店は
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この記事をさらに読むと、インバウンド需要が百貨店の業績に具体的にどれほどのインパクトを与え、各社がどのような戦略で顧客の消費を促しているのかについて理解することができます。
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