日本チェーンドラッグストア協会の発表によれば、2024年度のドラッグストア(DgS)業界の市場規模は対前年度比9.0%増の10兆307億円と初めて10兆円を突破した。
大手を中心に積極的な出店とM&A(合併・買収)が続いており、コスモス薬品(福岡県)はDgS業界では4社目となる売上高1兆円超えを達成。上位企業の成長により、寡占化の傾向がより強まりつつある。
ウエルシアHDとツルハHDが統合へ
DgS業界では、オーバーストアが指摘されつつも、依然として各社は積極的な出店を続けている。なかでもより存在感を増しているのが、生鮮を含め食品をフルラインで扱うフード&ドラッグ業態だ。ワンストップの利便性を提供する小商圏型フォーマットの増大は、食品小売をはじめ、業態を超えたボーダレスな競争の激化を各地で引き起こしている。
また、昨今は大手を中心としたM&A(合併・買収)が活発化しており、上位企業のマーケットシェアは高まり続けている。今年12月にはウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)とツルハホールディングス(北海道:以下、ツルハHD)が経営統合を予定している。この統合に向け、
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この記事をさらに読むと、DgS業界の勢力図がどのように塗り替えられ、各社がどのような戦略で成長を加速させているのかについて理解することができます。
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