2024年の1000社ランキングに入った食品スーパー(SM)企業は297社で、前年から17社減少した。本稿ではページ数の都合上、このうち285社までをランキングに掲載している。
297社の総売上高は19兆445億円で、前年(314社:計18兆4473億円)からおよそ5972億円増加した。ランクインした企業数が10社以上減った一方で、総売上高が大きく増えていることは、大手を中心とした再編の加速と、成長の波に乗る企業の存在感がさらに大きくなっていることを表していると言える。詳しくは後述するが、そうした事象は主にランキング上位における“順位変動”も引き起こしている。
また、上位30社に絞って見ると、売上高はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都:以下、U.S.M.H)と西友(東京都)を除く28社で増収となり、上位企業は軒並み売上を堅調に伸ばしている。一方、最終損益は減益に終わった企業もあり、なかには最終赤字を計上した企業も見られた。原材料やエネルギー価格、人件費などの高騰によって経営コストが圧迫されるという状況は、前年からほぼ変わっていない。
ライフは首位を維持、新生フジが業界2位に
ランキング上位の企業を中心に各社の業績を見ていこう。
例年に増して順位の変動が見られる
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