ディスカウント型新業態が好調のマミーマート、2022年9月期決算を解説

中原 海渡 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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「ディスティネーションストア」への進化をめざして

 マミーマートが今後の店づくりでめざすのは、「ディスティネーションストア(顧客が目的を持って来店する店)」だ。これを実現するため、足元では既存のレギュラータイプの食品スーパーの「生鮮市場TOP!」「マミープラス」への転換に力を入れている。

生鮮市場TOPビバモールさいたま新都心店
生鮮市場TOP!(ビバモールさいたま新都心店)

 「生鮮市場TOP!」は、「行くのが楽しくなる食の専門店」をコンセプトとし、高品質の生鮮食品や総菜を提供するフォーマットだ。商圏を広域に設定し、一般客だけでなく、“料理好き”の層もターゲットに設定し、それらの層のニーズに応える生鮮食品や総菜を豊富に揃えるのが特徴だ。

 一方、ディスカウント型の「マミープラス」は、「生鮮市場TOP!」よりも価格訴求を強調したフォーマットだ。生鮮・総菜を低価格で販売し、他フォーマットよりも商圏は狭い。20229月期は5月に「西平井店」(千葉県)、9月に「下戸田店」(埼玉県)と2店舗を「マミープラス」に転換した。

 20239月期の業績予想では、営業収益が1343億円(対前期比1.0%増)、営業利益が42.9億円(同13.5%減)、経常利益が47.4億円(同12.7%減)、当期純利益が30億円(同12.3%減)だ。電気料高騰の影響を考慮し、増収・減益を見込む。

記事執筆者

中原 海渡 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

神奈川県出身。新卒で不動産仲介業の営業職に就き、その後ライター/編集職に転身。

2022年10月に株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。ダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集部記者として記事執筆・編集を行う。

趣味は音楽鑑賞(ポップス/ロック)と、最近はレコード&カセット収集。フィジカルメディアが好きで、本も電子書籍より実物派。

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