週刊コンビニニュース ローソン、会員データとAIを活用した個別レシートで販促を強化

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1週間のコンビニエンスストア(CVS)に関するニュースをまとめた週刊コンビニニュース。ローソンは、会員データとAIを活用したレシートやローソンアプリへの広告配信事業を来年3月から開始する。従来の情報にAIを加えることで対象ターゲットを絞り込む販売促進策で、購買履歴データに基づいて新商品に興味を持ってもらえそうな会員を抽出。購入確立予測モデルを構築し、対象会員に広告デザインやキャッチコピーを用いたレシートを発行する。8月に実施した新商品の実験では、レシート広告を出さなかった場合の会員の購入率は一般顧客の4倍だったのに対し、出した場合は一気に12倍に跳ね上がった(10月26日〜11月1日のニュースをまとめました)。

ローソン

セブン-イレブン
完全循環型ペットボトル使用商品の第3弾
北陸3県の300店舗で再生可能エネルギーの利用を開始

 セブン&アイ・ホールディングスは、日本コカ・コーラとの共同企画商品「-(はじめ)」シリーズで使用している完全循環型ペットボトル商品として、「-(はじめ)ほうじ茶」3品を全国のセブン-イレブンで11月2日から発売する。2019年6月に発売した「-(はじめ)緑茶1日1本」、昨年4月の「-(はじめ)緑茶 静岡茶入り」「-(はじめ)緑茶 宇治茶入り」「-(はじめ)緑茶 八女茶入り」に続く第3弾で、「静岡棒ほうじ茶入り」「京番茶入り」「八女ほうじ茶入り」の3品。完全循環型ペットボトルを採用することで、1本当たりのCO2排出量を約60%削減した。

 また同社は北陸電力、北陸電力ビズ・エナジーソリューションと提携し、離れた場所にある太陽光発電設備(福井県坂井市)から店舗へ送電する電力供給と調達を来春から開始する。店舗運営における使用電力の“100%再生可能エネルギー化”を目指したもので、北陸電力グループにとっても初の取り組み。電力供給を受ける店舗は北陸3県のセブン-イレブン約300店舗で、再生可能エネルギーの地産地消を実現する取り組みとしても注目される。

ファミリーマート①
スープ容器を一体化容器に変更してプラ削減
「コンビニエンスウェア」から秋冬新商品

 ファミリーマートは11月2日より、「7種野菜ともっちもち餃子の春雨スープ」など、スープの容器を一体化容器(プラスチック/紙)に変更して順次発売する。伊藤忠プラスチックとアテナ工業(岐阜県関市)が共同で開発した容器で、蓋の材質や材厚も変更することで石油系プラスチックを従来品よりも1食当たり約15%減らし、年間約39トンの削減を可能にする。

 また同社は、オリジナルブランド「コンビニエンスウェア」から秋冬の新商品として、発熱インナー「REHEAT(リヒート)」(税込1,089円)を新たに展開、加えて「ソックス」(429円)の新色、「今治タオル」(539円)の新柄を10月26日から発売した。「REHEAT」は新開発素材を使用した、肌の湿度を吸って発熱させ保湿する機能性インナー。紳士用、婦人用ともにM・Lサイズを揃えた。

ファミリーマート②
東邦ガスとFC小型トラックの走行実証
種類や量にこだわった「超チーズ祭り!!」を開催
郵便局に初出店

 ファミリーマートは、地球温暖化抑制やエネルギー多様化などに対応した持続可能な社会の実現に向け、水素を燃料とした燃料電池小型トラック(FC小型トラック)の走行実証を11月8日から約1年間、愛知県岡崎市を中心としたエリアで開始する。燃料には、東邦ガス(愛知県)が供給する「地産再エネを活用した都市ガス由来のCO2フリー水素」を国内で初めて使用。岡崎定温センターを起点とし、岡崎市、豊田市、安城市内の約30店舗へ1日3便の商品配送を行い、定温配送でのFC小型トラックの燃費・航続距離・温度管理と、利便性について検証する。

 また同社は、全11種類の商品で計10種類のチーズが味わえる「超チーズ祭り!!」を、11月2日から22日までの期間、全国のファミリーマート店舗で実施する。おむすび・弁当・中華まん・菓子などで、モッツァレラ、ゴーダ、パルメザン、チェダー、ブルーチーズ、カマンベール、マスカルポーネ、ステッペン、エダム、エメンタールの計10種類のチーズが味わえるチーズづくしのキャンペーン。

 日本郵便との新たな取り組みとしてファミリーマートは、「川越西郵便局」(埼玉県川越市)内に「川越西郵便局/S店」を出店した。同店はTOUCH TO GO(東京都)の無人決済システムを活用した省人化店舗で、新たに開発した小型モジュールを利用している。食品、飲料、日用品など約350品目を取り揃え、平日・休日とも営業を行う。

ローソン
<ナチュラルローソン>中鎖脂肪酸オイルを使用した商品10品
「専門店お墨付きパスタシリーズ」

 ローソンは10月26日から順次、首都圏のナチュラルローソン店舗で、MCT(中鎖脂肪酸)オイルを使用した「チキンとパクチーのサラダ」(税込599円)や「ブランのMCTオイル入りショコラ蒸しパン」(170円)など計10品目を発売。MCTはココナッツなどのヤシ科植物に含まれていて一般的な植物油に比べて脂肪酸の長さが約半分。消化吸収が良く、食べた後にエネルギーになりやすいのが特長とされている。

 また同社は11月2日、有名パスタ専門店・洋食店が監修したチルドパスタを、「専門店お墨付きパスタシリーズ」として、全国の店舗で発売する。ローソンのチルドパスタの定番メニューである「たらこ」(税込450円、監修:東京たらこスパゲティ)、「カルボナーラ」(498円、PASTA KITCHEN)、「ミートソース」(450円、トスカーナ)、「ナポリタン」(450円、センターグリル)、「和風きのこ」(498円、麦小家)の5商品。また9日からは、笄軒(こうがいけん)監修の「オムリターラコ」(598円)と、こなな監修の「豚肉とみぞれ大根のおだしパスタ~柚子風味~」(530円)も発売する。

ミニストップ
人気の駅弁風弁当シリーズで第11弾

 ミニストップは10月26日、1月から開始し人気シリーズとなった「駅弁風弁当」の第11弾として、「駅弁風 豚味噌焼き弁当」と「駅弁風 海老天まぶし」(いずれも税込599円)の2品を発売。「駅弁風 豚味噌焼き弁当」は、漬け込みから焼成・たれにも信州味噌を使用した豚ロースに、 “焼き目入り厚焼き玉子”と“野沢菜漬け”をアクセントとして加えた。「駅弁風 海老天まぶし」は、名古屋のご当地メニュー“天むす”と“ひつまぶし”がひとつになった商品。和風味めしの上に、ぷりぷりの海老天8個と水菜バラ天をトッピングした。

記事執筆者

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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