9月ホームセンター業績 前年の消費税増税前の駆け込み需要による反動減だった20年の売上を下回る

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都内を歩く人々
主要ホームセンターの9月の業績は、前月の記録的な長雨と、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大幅な減収となった8月の業績から持ち直したものの、既存店ベース売上高でマイナスを記録したところが続いた。写真は都内で5月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 主要ホームセンターの9月の業績は、前月の記録的な長雨と、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大幅な減収となった8月の業績から持ち直したものの、既存店ベース売上高でマイナスを記録したところが続いた。9月に入っても比較的暖かい日が続いたことで、季節商品が動かなかったことも影響した模様だ。

 特に昨年9月は、コロナ需要と九州地方に続けて襲来した台風の影響で災害対策・復旧資材の需要が高まる一方、その前年の2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要の反動の方が大きく、売上を大きく落としたところが続いている。今年の9月の業績は、それをさらに下回ったところが続いたことになる。

 そうした中で、0.2%増のアークランドサカモトの0.2%増、2.3%増のアレンザホールディングスは、業界の中で堅調に推移している。

主要ホームセンター9月の既存店売上高前年同月比(2021年/2020年)(%)

  2021年 2020年
コメリグループ計 ▲ 2.1 ▲ 10.6
PW ▲ 1.1 ▲ 11.5
PRO 10.3
H&G ▲ 2.5 ▲ 14.0
旧H&G ▲ 7.7
DCM ホールディングス ▲ 0.9 ▲ 11.6
コーナン商事 0.7 ▲ 8.1
ジョイフル本田 ▲ 5.1 ▲ 8.4
ナフコ ▲ 5.1 0.9
アークランドサカモト 0.2 6.4
ビバホーム ▲ 2.6 ▲ 19.1
ケーヨー ▲ 4.4 ▲ 18.7
ハンズマン ▲ 15.7 13.5
アレンザホールディングス 2.3 ▲ 11.9
内HC事業 1.7 ▲ 14.9
ジュンテンドー(HC店舗) ▲ 1.0 ▲ 6.2
イオン九州(HC店舗) ▲ 15.8 12.2

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ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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