日本の卸売業150社ランキング!コロナで沈んだ卸、浮上した卸は?山積する課題とは?

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)、松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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卸売業150社大

約5分の3の卸企業が減収に

 新型コロナウイルスの感染拡大は、あらゆる業種・業界に大きな影響を及ぼしており、中間流通を担う卸売業も例外ではない。本稿では、2021年卸売業売上高ランキングを概観しつつ、食品卸各社の業績と今後の戦略を解説する。

 21年卸売業売上高ランキング上位150社の売上をみると、92社が減収と全体の5分の3程度の業績が落ち込んでいる。売上トップ10の顔ぶれは、一部順位変動があるものの昨年とほぼ変わらず、首位は食品卸最大手の三菱食品(東京都/京谷裕社長)、第2位はアルフレッサ(東京都/福神雄介社長)、第3位はメディセオ(東京都/長福恭弘社長)、第4位はスズケン(愛知県/宮田浩美社長)と医薬品卸が続く。第5、6位はそれぞれ食品卸の日本アクセス(東京都/佐々木淳一社長)と国分グループ本社(東京都/國分晃社長)、第7位は医薬品卸の東邦薬品(東京都/馬田明社長)、第8位は日用品卸最大手のPALTAC(大阪府/糟谷誠一社長)、第9位は主に家電を取り扱うパナソニックコンシューマーマーケティング(大阪府/宮地晋治社長)となった。第10位には花王グループカスタマーマーケティング(東京都/竹内俊昭社長)が新たにランクインした。

 卸売業150社中75社を占める食品卸に目を向けると、

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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