富士経済の調べによると、自然環境や労働環境などの持続可能性に配慮したサステナブルフードの国内市場は2021年で1兆6104億円と推計される。消費者やメーカーの環境意識の高まりにより、前年比で13.7%増と堅調に拡大しそうだ。
富士経済では、エコパッケージ(軽量化、プラスチックフリーなど)、グリーン調達(エコレールマーク認証、MSC認証など)、生産地・労働者支援を訴求する家庭用一般加工食品をサステナブルフードと定義した。
2015年に国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されて以来、国内でもサルテナブルフード商品の発売が増えている。19〜20年は東京五輪に向けてメーカーが商品展開を加速させたこともあり、市場は順調に拡大した。
21年以降も市場拡大が続くものと予想され、30年には2兆6556億円に達すると見込まれる。
現状では容器・包装の軽量化や薄肉化、小型化などエコパッケージ商品が市場の90%以上を占める。近年は、ごみの減量につながるプラスチックフリーやラベルレスの商品が大きく伸びている。