[19日 ロイター] – 米IBMが19日発表した第2・四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。顧客の支出拡大を追い風に、クラウドコンピューティング事業やコンサルティング事業が好調となった。
IBMの株価は引け後の時間外取引で2%上昇した。
売上高は3%増の187億5000万ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は182億9000万ドルだった。
クラウド事業の売上高は13%増の70億ドル。
純利益は13億3000万ドル(1株当たり1.47ドル)と、前年同期の13億6000万ドル(同1.52ドル)から減少した。
カバノー最高財務責任者(CFO)は「北米や西欧を中心に経済が再開し、旅行や運輸、自動車、工業、消費などのセクターで順調な回復が見られる」とし、顧客が事業のデジタル化に向けた支出を拡大していると述べた。
IBMは「ハイブリッド・クラウド」の市場機会を1兆ドルと見込み、クラウドや人工知能(AI)に特化するベンチャー事業に積極的な投資を進めている。カバノーCFOによると、年初来8件の買収に約30億ドルを投じたという。