イオン、3〜5月期の営業利益は391億円の黒字に、GMS事業の赤字縮小

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7月7日、イオンは2021年3―5月期の連結営業利益が391億円(前期は125億円の赤字)となり、第1四半期としては3期ぶりに黒字転換したと発表した。写真は千葉市で2016年11月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 イオンが発表した2021年3〜5月期の連結営業利益は、391億円だった。前年同期は1回目の緊急事態宣言の影響を大きく受け、125億円の赤字だったが、黒字に転換した。GMS事業の赤字幅が縮小したほか、総合金融やディベロッパーなどの事業が増益となった。

 売上高に当たる営業収益は前年同期比3.7%増の2兆1532億円、純利益は50億円(前年同期は539億円の赤字)だった。純利益は新型コロナ前の19年3〜5月期(35億円)を上回った。

 セグメント別では、GMS(総合スーパー)事業の営業損益が前年同期の321億円の赤字から72億円の赤字に縮小した。中核事業会社のイオンリテールでは、既存店の売上高が5.6%増となったほか、売上総利益率も5.4ポイント改善した。

 イオンフィナンシャルサービスを中心とする総合金融事業の営業利益は、前年同期の6億円の赤字から220億円の黒字に転じた。イオンモールが中心のディベロッパー事業は約3.8倍の108億円となった。

 一方、前年同期に食品・日用品のまとめ買い需要で大きく伸びたSM(食品スーパー)事業、DS(ディスカウントストア)事業およびドラッグストアを中心とするヘルス&ウエルネス事業は、それぞれ68.5%、71.8%、29.4%の営業減益となった。

 22年2月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。営業収益は前期比0.2%増の8兆6200億円、営業利益は32.8〜46.1%増の2000億〜2200億円、純利益は200億〜300億円(前期は710億円の赤字)を予想する。

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